世界のクワガタ、カブトムシ、コガネムシの飼育情報AtoZ
世界のクワガタ、カブト、コガネの甲虫生体、飼育用品の専門店
甲虫専門店だからお届けできる確実な生体と、オリジナルの飼育用品を初め、安心して使える飼育用品を取り揃えています。
トップページ  飼育方法  生体写真  標本写真  注文方法  法律に基づく表示 
昆虫ゼリー 発酵マット 昆虫マット オリジナル特製マット 産卵木
日本産クワガタ生体リスト 外国産クワガタ生体リスト カブトムシ生体リスト コガネムシ生体リスト

外国産カブトムシ飼育方法

ナンベイフタツノコカブトムシ

戻る

飼育難易度 ★★★ ★やさしい〜★★★★★難しい
飼育のポイント 高温と乾燥に注意。

成虫の飼育 転倒すると弱るので、起き上がれるように足がかりを入れる。
成虫飼育温度 20〜25度前後、エサ切れと乾燥に注意。
成虫の寿命 活動開始後約6月。
産卵部位 マット内。
ペアリング 雌雄同居で問題ない。
産卵数 30〜50卵。
幼虫飼育 カブト用マットで十分に成長する。
幼虫の管理温度 できれば20〜25度程度。
幼虫飼育容器 1リットル程度で十分な大きさに成長した。0.5リットルでも良いかも。
幼虫期間 ほとんどの個体は約6月。
蛹化時の注意 乾燥と高温に注意する。
羽化後活動までの期間 羽化後1月半程度で蛹室を脱出する。
活動開始後、産卵までの期間 活動開始後1月以上たってから交尾、産卵可能となる。それまでは雌雄別居がよい。


成虫の入手
 ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチンに分布するArchophileurus chaconus (Kolbe,1910)という種類になる。20mm少々の小型のコカブトの仲間になる。あまり見かけることがないコカブトだが、頭部に2本の角がありかわいらしいコカブトだ。
 コカブトは肉食性が強い種が多く、この種も肉食が強いかもしれない。成虫同士が共食いすることはなかったが、同種を飼育している方から共食いしたという話を聞いた。気をつけて飼育した方が良いだろう。
 野外産の入荷はほとんどないか、あっても少数しか入ってこない。個体数が少ないのか、人気がないのかわからないが、累代個体もほとんど出回っていない。

産卵セット
 新成虫を入手した場合は活動後1月以上たってからペアリングを行う。雄は雌を攻撃する事はないが、共食いの可能性があるため十分に成熟した個体でペアリングを行う。念のため交尾を確認したら雄は別居させ、定期的に交尾を行わせた方が良いかもしれない。産卵容器は深めの容器が良く、プラケースならば中くらいが使いやすい。ケースにマットを7分目まで入れ、マットの表面にエサ台と転倒しても起き上がれるように木片や樹皮などを入れておく。成虫は夜行性だと思うが、あまり活動しているところを見かけない。マットは容器の底の部分三分の一はがちがちに固く押しかため、その上はやや固め、上層は手で押し固める程度にする。マットの表面は常に湿っている状態にして、乾燥するようだったら霧吹きなどで加湿する。あまり水分が多くなると卵が腐るためか孵化しない。加湿はほどほどに。
 産卵に使うマットはカブトムシ用のマットで良いが、粒子が細かい方が産卵数が多いようだ。カブトムシ用マットを使用する場合は軽くミキサーなどで細かくしてやったほうが良い。
 卵はマットの中に産卵すると思うが、卵は確認できなかった。ある程度たってからマットを確認したが、卵は確認できなかったためマットを交換し、そのマットを保管していたが後にそのマットから数頭の幼虫を回収した。この種を飼育する際は、親を別の産卵セットに移し替えてマットはそのままの状態で保管した方が良いようだ。
 産卵セットは1月程度で交換していった方が良いようだ。成虫はかなりの期間産卵を続けるが、コカブト系は肉食の傾向が強いため、幼虫が食べられている可能性がある。最初に飼育をしたときに、雌雄同居で産卵セットを成虫が死亡するまでそのままにしていたことがあったが、回収できた幼虫は10頭あまりと少ない頭数しか回収できなかった。また、大きな幼虫は全て食べられたようで、頭部がいくつか見つかった。

幼虫飼育
 産卵された卵は約30日程で孵化する。幼虫は不活発でマットから出すとだらっとする。そのままマットに置いておくとマットに潜っていくためこれが普通の状態のようだ。
 幼虫のマットはカブト用マット、カブト用マットに腐葉土を混ぜたものの両方で飼育したが、どちらも問題なく成虫が羽化した。幼虫期間は25度程度で約6月かかったが、コカブト系にしては幼虫期間が長い。3月程度で羽化する事もあるようなので、マットによって変化があるようだ。
 幼虫を飼育する容器は1リットル程度で十分だが、食べられていないマットも多かったので0.5リットルでも十分かもしれない。終令で回収した幼虫は、1リットルの容器ではマット交換なしで成虫が羽化した。
 終令幼虫は蛹化前になると容器の底面に蛹室を作り静止する。

蛹化から羽化
 成長した幼虫は容器の底面に蛹室の一部が見える状態に蛹室を作る事が多い。たまに全く見えない場所に蛹室を作ることもあるため、蛹化の時期にマット交換の時期にならないように注意が必要だ。
 蛹室を作った幼虫は蛹室内で1月程度静止して蛹化する。蛹の期間は1月弱で、羽化後1月弱すると活動を開始する。
 蛹の時期は高温と乾燥に注意して、暗く静かな場所に保管する。



昆虫ゼリー 発酵マット 昆虫マット オリジナル特製マット 産卵木
日本産クワガタ生体リスト 外国産クワガタ生体リスト カブトムシ生体リスト コガネムシ生体リスト
トップページ  飼育方法  生体写真  標本写真  注文方法  法律に基づく表示 
当サイトの画像、文章を無断使用、転載することを、堅くお断り致します
Copyright(c) 2004 [AtoZ] All Rights Reserved.
Since 2002 Jun.