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外国産クワガタ飼育方法

クルビデンスオオクワガタ

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飼育難易度 ★★★ ★やさしい〜★★★★★難しい
飼育のポイント 産卵は越冬後

成虫の飼育 活動後ペアリングまでは雄雌個別に飼育。エサ切れと乾燥に注意。
成虫飼育温度 夏季は20〜25度、冬季の低温には強い。
成虫の寿命 羽化後2〜5年。
野外の産卵部位 地上の朽木。
ペアリング 雌雄同居で問題ない場合が多い。産卵を確認したら雄をわける。
産卵数 年間で20〜50卵。
幼虫飼育 菌糸瓶、発酵マットともに問題なく成長する。
幼虫の管理温度 できれば夏季25度以下、冬季は氷点下にならないように。
幼虫飼育容器 大型の雄で1〜.1.5リットル、雌は0.5〜1リットル。
幼虫期間 ほとんどの個体は約1年。雌の一部は半年、大型の雄は2年かかる個体もある。
蛹化時の注意 高温期に蛹化すると羽化不全になりやすい。過湿にも注意。
羽化後活動までの期間 羽化後2月程度で蛹室を脱出する。晩夏から秋に羽化した個体は蛹室で越冬する。
羽化後産卵までの期間 羽化後6月以上。


成虫の入手
 クルビデンスオオクワガタはインド、タイ、ベトナム、ミャンマー、中国など東南アジアの山岳地帯を中心に広く分布している。地域により形の差があり大型になるのはインド、ネパール系の個体群のようだ。生息地では個体数は少ない種類で、まとまって採集される種類ではない。
 根強い人気があり各地から野外品が入荷している。また、累代飼育されている個体が多く出回っているため、累代品の入手は産地によっては容易だ。多く入荷しているのはタイ、ベトナム産だが、インド、ネパール産も定期的に入荷している。入手する際は信頼できる専門店や通販店で購入すると良い。

産卵セット
 成虫は羽化した当年に産卵する個体は少ない。ほとんどの個体は越冬後に産卵を始める。そのため、新成虫を入手した場合は、翌年まで乾燥とエサ切れに注意して保管する。冬季はなるべく温度の低い場所に保管して置く。越冬中はエサも食べずマットにもぐっているためマットを深めにしておく。
 越冬後の成虫が活動を始めるのは、温度によるが3月〜5月になる。そのころになったら産卵用のセットを作り、雄雌をセットする。容器は産卵木が2本程度はいるQBOXの30やプラケースの中の容器で十分だ。産卵木はやや固めのものを選び、数時間から一晩水につけて十分に吸水させておく。水につけた産卵木は埋め込みマットに半分程度埋めてセットする。産卵はほとんどが産卵木に行うため、埋め込みマットの質はあまりこだわらなくてもよい。
 セットした産卵木は1月毎に交換する。交換した産卵木は乾燥に注意して1月保管する。産卵が確認できれば、雄は別居させ、雌単独でセットする。産卵が確認できなければもう一度雄雌でセットするが、このときには雄を最初に産卵用のセットに入れてやり、2〜3日経ってから雌を同居させる。

幼虫飼育
 1月保管した産卵木はうまく産卵されていれば全ての幼虫が孵化しているころだ。産卵木をドライバーなどで少しずつ崩していき、食痕があったら食痕にそって少しずつ産卵木を割っていく。このころの幼虫は初令で弱いため、手荒に扱わず丁寧に扱ったほうがいい。ほとんどの個体は孵化しているはずだが、卵が出てきた場合は濡れたティシュなどをひいた容器に保管しておくといい。このころの卵は十分に成長してほとんどが孵化する。回収した幼虫はすぐにセットできるように、発酵マットを入れた容器や菌糸瓶を用意しておく。最初にセットする容器は0.5リットルの容器で十分だ。幼虫をセットした容器は暗くなるべく涼しい場所に保管しておく。幼虫は夏季の高温には比較的強いが、温度が高すぎると死亡することもあるため、なるべく25度以下で保管する。
 幼虫をセット後3月経ったら最初のエサ交換を行う。このころには終令幼虫の初期になっている。容器からマットを少しずつかき出していくと、大きく育った幼虫が転がり出てくる。このときに雄雌の判別を行い、雄は1から1.5リットルの容器に、雌は0.5〜1リットルの容器に移し替える。エサのマットは最初に与えていたマットと同じものを使ったほうが幼虫が嫌がることが少ないようだ。幼虫のエサ交換を行った後、幼虫がなかなかマットにもぐっていかないことがある。このときは容器のふたを空け、通気をよくしてやればマットにもぐっていく。この後も3月毎にマットを交換していくが、冬季に低温のために幼虫がまったく活動しない状態になったら交換は控えたほうがいい。幼虫はかなり低温でも活動しているが、大型の成虫を羽化させたいならば、冬季の保管温度は16度程度がいい。

蛹化から羽化
 幼虫は順調に成長していけば翌年の春、温度が上昇し始めると蛹室を作り始める。保管していた温度にもよるが、3月〜5月に蛹室を作り始める。蛹室を作りはじめたらエサ交換はせずに、暗く静かな場所に保管する。蛹室を作り蛹化するまでほぼ1月、蛹化して羽化まで約1月で新成虫が羽化する。この時期になるべく高温にならないように注意して保管すること。このときに高温が続くと、羽化不全になりやすい。また、過湿にも注意し、容器の底が過湿のため変色するような状態になったら、容器のふたを開け乾燥させるか、人口蛹室に移し変える。
 無事に羽化した新成虫は蛹室の中で体が固まるまでとどまっている。夏の早い時期に羽化した新成虫は晩夏に蛹室を脱出し活動を始める。産卵は翌年のシーズンになるため、乾燥とエサ切れに注意して保管する。晩夏から秋に羽化した新成虫は蛹室にそのままとどまり、そのまま越冬する。このような新成虫は無理に蛹室から出さず、そのまま乾燥に注意して越冬させたほうが失敗が少ない。
 一度産卵した成虫は数年にわたって産卵を行う。そのため、産卵させた成虫も乾燥に注意して越冬させると次の年にまた、産卵を行う。新成虫と同様に越冬させ翌年産卵させるために産卵用に容器にセットする。


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