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外国産クワガタ飼育方法

ヨーロッパオオクワガタ

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飼育難易度 ★★ ★やさしい〜★★★★★難しい
飼育のポイント 高温に注意。

成虫の飼育 活動後ペアリングまでは雄雌個別に飼育。エサ切れと乾燥に注意。
成虫飼育温度 夏季は20〜25度、冬季の低温には強い。
成虫の寿命 羽化後約半年。
野外の産卵部位 地上の朽木。
ペアリング 雌雄同居で問題ない。
産卵数 年間で20〜50卵。
幼虫飼育 菌糸瓶、発酵マットともに問題なく成長する。
幼虫の管理温度 できれば夏季25度以下、冬季は氷点下にならないように。
幼虫飼育容器 雄雌とも0.5リットル。
幼虫期間 ほとんどの個体は約1年。雌の一部は半年。
蛹化時の注意 高温期に蛹化すると羽化不全になりやすい。過湿にも注意。
羽化後活動までの期間 羽化後2月程度で蛹室を脱出する。
羽化後産卵までの期間 羽化後3月以上。


成虫の入手
 ヨーロッパオオクワガタはヨーロッパ中心に広く分布している。生息地では普通に見つかる種類のようで、公園の朽木からも採集されている。小型のオオクワガタの仲間だが、Dorcus属はこの種で記載されている。比較的冷涼多湿な環境を好むようで、温度が高い地域には生息していないようだ。小型のクワガタだが、幼虫期間は約1年と結構長い。
 ヨーロッパオオクワガタは一部の愛好家に人気があるが、小型のクワガタのためあまり見かけることはない。野外品はたまに入荷することもあるようだが、人気がないためかあまり見かけない。累代飼育されている個体も出回っているため、入手する際は信頼できる専門店や通販店で購入すると良い。

産卵セット
 成虫は羽化後3月以上経ってから産卵を開始する個体が多い。飼育すると春に羽化した新成虫はほとんどの個体は夏に産卵を始める。新成虫を入手した場合は、良くエサを食べていれば成熟していると思って良い。
 産卵セットの容器は産卵木が2本程度はいるQBOXの30やプラケースの中の容器で十分だ。産卵木はやや固めのものを選び、数時間から一晩水につけて十分に吸水させておく。水につけた産卵木は埋め込みマットに半分程度埋めてセットする。産卵はほとんどが産卵木に行うため、埋め込みマットの質はあまりこだわらなくてもよい。
 雄は雌を攻撃することはないため、全期間雌雄同居で問題ない。セットした産卵木は1月毎に交換する。交換した産卵木は乾燥に注意して1月以上保管する。
 ヨーロッパオオクワガタは小型のクワガタのため幼虫も小型で見逃しやすい。大きな産卵木を使用した場合は交換周期を長くして、秋まで保管してから幼虫を回収したほうが見落としが少ない。

幼虫飼育
 1月以上保管した産卵木はうまく産卵されていれば全ての幼虫が孵化しているころだ。産卵木をドライバーなどで少しずつ崩していき、食痕があったら食痕にそって少しずつ産卵木を割っていく。このころの幼虫は初令で弱いため、手荒に扱わず丁寧に扱ったほうがいい。ほとんどの個体は孵化しているはずだが、卵が出てきた場合は濡れたティシュなどをひいた容器に保管しておくといい。このころの卵は十分に成長してほとんどが孵化する。回収した幼虫はすぐにセットできるように、発酵マットを入れた容器や菌糸瓶を用意しておく。最初にセットする容器は0.5リットルの容器で十分だ。幼虫をセットした容器は暗くなるべく涼しい場所に保管しておく。幼虫は夏季の高温には比較的強いが、温度が高すぎると死亡することもあるため、なるべく25度以下で保管する。
 幼虫をセット後3月経ったら最初のエサ交換を行う。このころには終令幼虫の初期になっている。容器からマットを少しずつかき出していくと、大きく育った幼虫が転がり出てくる。このときに雄雌の判別を行い、雄雌とも0.5リットル程度の容器に移し替える。エサのマットは最初に与えていたマットと同じものを使ったほうが幼虫が嫌がることが少ないようだ。幼虫のエサ交換を行った後、幼虫がなかなかマットにもぐっていかないことがある。このときは容器のふたを空け、通気をよくしてやればマットにもぐっていく。この後も3月毎にマットを交換していくが、冬季に低温のために幼虫がまったく活動しない状態になったら交換は控えたほうがいい。幼虫はかなり低温でも活動しているが、大型の成虫を羽化させたいならば、冬季の保管温度は16度程度がいい。

蛹化から羽化
 幼虫は順調に成長していけば翌年の春、温度が上昇し始めると蛹室を作り始める。保管していた温度にもよるが、1月〜3月に蛹室を作り始める。この種は日本のオオクワガタやクルビデンスなどより蛹室を作る始める時期がかなり早い。蛹室を作りはじめたらエサ交換はせずに、暗く静かな場所に保管する。蛹室を作り蛹化するまでほぼ1月、蛹化して羽化まで約1月で新成虫が羽化する。この時期になるべく高温にならないように注意して保管すること。このときに高温が続くと、羽化不全になりやすい。また、過湿にも注意し、容器の底が過湿のため変色するような状態になったら、容器のふたを開け乾燥させるか、人口蛹室に移し変える。
 無事に羽化した新成虫は蛹室の中で体が固まるまでとどまっている。春に羽化した新成虫は初夏に蛹室を脱出し活動を始める。活動を開始して1月程経つと成虫は交尾、産卵が可能になる。活発に活動しエサも良く食べるようになったら産卵セットを作りペアリングさせる。
 一度産卵した成虫は越冬することはできないようだ。秋までに産卵を終えた成虫は死亡する。


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