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国産カブトムシ飼育方法

コカブト

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飼育難易度 ★★ ★やさしい〜★★★★★難しい
飼育のポイント 高温と蒸れに注意。

成虫の飼育 転倒すると弱るので、起き上がれるように足がかりを入れる。
成虫飼育温度 25度前後、高温、蒸れには弱い。
成虫の寿命 活動開始後3〜5月。
産卵部位 マット内。
ペアリング 雌雄同居で問題ない。雌単独で産卵させる場合は定期的に交尾させる。
産卵数 40〜60卵。
幼虫飼育 カブト用マットで十分に成長する。
幼虫の管理温度 できれば夏季25〜30度、冬季は15度を切らないように。
幼虫飼育容器 大型の個体で0.5リットル。
幼虫期間 ほとんどの個体は約4月。
蛹化時の注意 乾燥と高温に注意する。
羽化後活動までの期間 羽化後1月程度で蛹室を脱出する。
活動開始後、産卵までの期間 活動開始後すぐに交尾、産卵可能となる。


成虫の入手
 コカブトは夏季に樹液採集に行ったときに木の周りにいたり、灯火に飛んできている固体を見つけたりすることが多い。雄には小さな角があり雌には角がない。国内には広く分布していて、南西諸島に分布しているものは別亜種とされている。
 探せば案外身近にいる昆虫で、都心部の緑地で見ることはできないが、少し郊外に行くと生息している場所が多い。良く見つかるのは大きな木の洞で、覗いてみると付いていることがある。採集しやすいのは低山地の灯火で、自動販売機などにも良く飛来している。分布は広いがまとまって採れる種ではないようだ。
 この種の仲間は外国にも多数が分布していて、角が発達した種も多い。

産卵セット
 成虫は活動を開始すれば交尾、産卵が可能となっている。雄は雌を攻撃することはないため、雌雄同居で問題ない。交尾回数が多いほうが産卵数が多いようで、特別な理由がなければ最後まで雌雄同居で飼育したほうが良い。
 活動開始した個体は夜間は非常に活発に活動する。産卵容器は深めの容器が良く、プラケースならば中、あるいは小型の衣装ケースでも良い。ケースにマットを7分目まで入れ、マットの表面にエサ台と転倒しても起き上がれるように木片や樹皮などを入れておく。よく活動する種類なので、マットの表面積は広いほうが良い。マットは容器の底の部分は固く押しかため、その上はやや固め、上層は手で押し固める程度にする。マットの表面は常に湿っている状態にして、乾燥するようだったら霧吹きなどで加湿する。あまり水分が多くなると卵が腐るためか孵化しない。加湿はほどほどに。
 産卵に使うマットはカブトムシ用のマットで良いが、粒子が細かい方が産卵数が多い。カブトムシ用マットを使用する場合は軽くミキサーなどで細かくしてやったほうが良い。
 卵はマットの中に産座を作り、その中に産卵されている。卵で回収するより幼虫で回収したほうが孵化率がいいため、幼虫で回収する場合は20日程度で新しい産卵セットを作り親を移し変える。卵で回収する場合は10日毎にマットを大きな衣装ケース等に空け、マットを少しずつ崩しながら卵を回収する。回収した卵はマットに軽く埋めるような状態で保管しておくとほとんどが孵化する。産卵された直後の卵はラグビーボール状で、孵化直前には球形にふくらむ。

幼虫飼育
 産卵された卵は約20日程で孵化する。孵化当初の幼虫は頭も白く弱々しいが、体が固まると活発にマット内を移動する。幼虫は最初は100cc程度の容器に、2令の後期あたりに0.5リットルの容器に入れ替えてやる。幼虫の食欲は旺盛で、エサのマットは小型の容器だとすぐに糞だらけとなってしまう。小型の容器で飼育している場合は頻繁に確認して、糞が多くなっているようだったらエサのマットを交換する。初令で100ccの容器に入れ、2令後期に0.5リットルの容器に入れ替え、その後3月後にエサ交換すると蛹化までそのままいくことが多い。容器にマットを入れるときは、クワガタのようにマットを硬く詰める必要はなく、軽く抑える程度にする。この種は共食いする(と思う)ため、幼虫は単独で飼育する。
 幼虫に与えるマットはカブトムシ用マットでかまわない。湿度は握ってマットが固まる程度とするが、過湿の状態には強くなく、死亡する事もあるので容器の通気をよくしてやる。幼虫期間は孵化後4月程で蛹室を作り始めることが多い。幼虫は通常容器の底にいて、底面から確認すると幼虫が見えることが多い。蛹室は容器の側面に作る個体や、中央部に作る個体などさまざまだ。
 

蛹化から羽化
 順調に成長した幼虫だが、ここで管理を間違えると死亡する個体や、羽化しても羽化不全になったりする。蛹室を作り繭から脱出し活動まで約2月かかるが、この期間は暗く静かな場所に容器を保管する。
 蛹室を作り始めるのは冬季保温していない場合は4月から5月ごろになる。この頃になったらエサ交換は控え、静かな場所に保管する。やがて幼虫は蛹室を作り蛹化する。
 蛹室を作ってから約2月強経つと、大体の個体は自分で蛹室から脱出してくる。蛹室から脱出した個体はすぐにエサを食べるため、脱出した個体がいないか注意しておくこと。
 コカブトは1年で2回の発生を行う。サイクルが思ったより早いため、羽化した成虫がいないか頻繁に確認した方が良い。


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