国産クワガタ飼育方法
ヤクシマオニクワガタ

飼育難易度 |
★★★ |
★やさしい〜★★★★★難しい |
飼育のポイント |
高温、乾燥に注意。 |
成虫の飼育 |
活動後ペアリング、産卵まで雄雌同居。 |
成虫飼育温度 |
活動時期の成虫は20度前半がいい。 |
成虫の寿命 |
活動開始後約1月。 |
野外の産卵部位 |
地表部の湿った朽木。腐朽が進んだものを好む。 |
ペアリング |
雌雄同居で問題ない。 |
産卵数 |
20〜50卵。 |
幼虫飼育 |
発酵が進んだマットを好む。マットの劣化が早いので注意。 |
幼虫の管理温度 |
夏季20度前半、冬季は室外でも大丈夫。 |
幼虫飼育容器 |
雄雌とも200cc程度。 |
幼虫期間 |
ほとんどの個体は約1年。初夏に蛹化し夏に羽化、活動する。 |
蛹化時の注意 |
高温、乾燥、マットの劣化に注意。 |
羽化後活動までの期間 |
夏に蛹室の中で羽化し、体が固まれば活動開始する。 |
羽化後産卵までの期間 |
約2週間。 |
成虫の入手
国内では屋久島の山地帯に分布している。屋久島では山地帯に広く分布しているようだが、山が深く斜面が急なため人が入れる場所はそれほど多くない。また、特別保護区や世界遺産の地域に指定されている場所と、生息地が重なっているため採集できる場所は少ない。
小型のクワガタで、オニクワガタの亜種として扱われたり、別種にされたりするが、大顎の形が違い雄は区別ができる。
幼虫は沢沿いなどのやわらかい朽木に集団で入っていることが多いため、採集しようと思えば簡単に採集できる。本州のオニクワガタと比べると太い木に入っていることが多く、あまり数はとれない。幼虫は高温に注意すれば簡単に成虫が羽化する。飼育方法はオニクワガタと全く同じ。
産卵セット
新成虫は羽化後2週間程度で蛹室を脱出し活動を開始する。活動を開始したら交尾、産卵が可能なため産卵セットを作りペアリングさせる。産卵させる容器は産卵木が2本程度はいるQBOXの30やプラケースの中の容器で十分だ。産卵木は不朽が進んだやわらかめのものを選び、数時間から一晩水につけて十分に吸水させておく。
販売されている産卵木はオオクワガタなどにはちょうど良いが、オニクワガタには腐朽が足りない。できれば山などで拾ってきた広葉樹の朽ち木を使うといい結果が出る。樹種は何でも良く、かなり不朽が進んで朽ち木の一部が黒く朽ちたような木がよい。そのまま使ってしまうとコメツキのような害虫が入っていることが多いため、酸素を抜くか電子レンジなどで防虫してから使用する。水につけた産卵木は樹皮を半分程度剥き、樹皮を剥いた方を埋め込みマットに半分程度埋めてセットする。産卵はほとんどが産卵木に行うため、埋め込みマットの質はあまりこだわらなくてもよいが、産卵木から出た幼虫がマットの中で成長している場合も多いので、マットは広葉樹の埋め込みマットを使用した方が良い。オニクワガタの仲間は材に穿孔して産卵することはなく、産卵部位は埋め込んだ木質部か切断した木口部に行われることが多い。雄は大人しいため、産卵セットに雌雄同居でかまわない。エサはほとんど食べないようで、ゼリーを入れておいても食べた形跡はない。産卵セットは山地帯に生息する種のためできれば20度程度で管理する。温度が高すぎると産卵せずに死亡する。
成虫の寿命は短いため、セットした産卵木は成虫が死亡するまでそのままにしておく。成虫が死亡した産卵セットは乾燥に注意して1月保管する。
幼虫飼育
1月保管した産卵木はうまく産卵されていれば全ての幼虫が孵化しているころだ。産卵木をドライバーなどで少しずつ崩していき、食痕があったら食痕にそって少しずつ産卵木を割っていく。このころの幼虫は初令で弱いため、手荒に扱わず丁寧に扱ったほうがいい。ほとんどの個体は孵化しているはずだが、卵が出てきた場合は濡れたティシュなどをひいた容器に保管しておくといい。このころの卵は十分に成長してほとんどが孵化する。回収した幼虫はすぐにセットできるように、発酵マットを入れた容器を用意しておく。最初にセットする容器は200ccの容器で十分だ。幼虫をセットした容器は暗くなるべく涼しい場所に保管しておく。幼虫は夏季の高温には弱いため、なるべく20度以下で保管する。
幼虫をセット後3月経ったら最初のエサ交換を行う。このころには終令幼虫の初期になっている。容器からマットを少しずつかき出していくと、大きく育った幼虫が転がり出てくる。このときに雄雌とも200cc程度の容器に移し替える。エサのマットは最初に与えていたマットと同じものを使ったほうが幼虫が嫌がることが少ないようだ。幼虫のエサ交換を行った後、幼虫がなかなかマットにもぐっていかないことがある。このときは容器のふたを空け、通気をよくしてやればマットにもぐっていく。この後も3月毎にマットを交換していくが、冬季に低温のために幼虫がまったく活動しない状態になったら交換は控えたほうがいい。幼虫はかなり低温でも活動しているが、大型の成虫を羽化させたいならば、冬季の保管温度は16度程度がいい。また、温度が低すぎると完全な越冬状態になり、幼虫は半透明の状態になり活動を停止する。夏季の温度が低く冬季に完全な越冬状態にすると幼虫期間が2年になることが多い。
蛹化から羽化
幼虫は順調に成長していけば翌年の春、温度が上昇し始めると蛹室を作り始める。保管していた温度にもよるが、4月〜5月に蛹室を作り始める。蛹室を作りはじめたらエサ交換はせずに、暗く静かな場所に保管する。蛹室を作り蛹化するまでほぼ1月、蛹化して羽化まで約1月で新成虫が羽化する。この時期になるべく高温にならないように注意して保管すること。このときに高温が続くと、羽化不全になりやすい。また、過湿にも注意し、容器の底が過湿のため変色するような状態になったら、容器のふたを開け乾燥させるか、人口蛹室に移し変える。
野外では成虫の活動期はあまりずれることはないが、飼育すると早い時期に羽化するものから、野外と同様な時期に羽化するものまでばらつきが生じる。成虫を羽化させるだけが目的ならばかまわないが、飼育が目的ならば低温の期間を長くして羽化時期を合わせる必要がある。無事に羽化した新成虫は蛹室の中で体が固まるまでとどまっている。体が固まり活動開始まで約2週間と短い。活動開始した成虫の寿命は短いため、すぐにペアリングを行う。
当サイトの画像、文章を無断使用、転載することを、堅くお断り致します
Copyright(c)
2004 [AtoZ] All Rights Reserved.
Since 2002 Jun.
|