国産カブトムシ標本写真館

オキナワカブトムシ 

Allomyrina dichotoma takarai 

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左1頭 伊平屋島産 右2頭 沖縄本島産


分布:
沖縄本島、瀬底島、伊平屋島、伊江島、久米島。

生態:6〜8月に出現する。樹液や熟果に集まり、灯火にも飛来する。幼虫は林内の朽木中に見られる。

 沖縄本島と周辺の島嶼に分布するカブトムシの亜種。本土のカブトムシと比べると小型の個体群で、体色は黒から少し赤みがかかる程度で本土のような赤みが強い個体は見られない。頭部と前胸の角の発達が悪く、独特な体系をしている。
 沖縄本島では北部の森林地帯に多く見られる。生息地は本土のカブトムシと違い、原生林を生息地としていて個体数は多くない。本土のカブトムシより繁殖力が弱いようで、産卵数も本土産と比べると少ない。生態は本土のカブトムシとほぼ同様で、樹液や熟果に集まり、灯火にも飛来する。
 久米島産は別亜種とされることもあるが、特徴の多くはオキナワカブトムシと共通し、小型の個体を中心として区別が付かない個体がほとんどのため、ここでは同じ個体群としている。