国産コガネムシ標本写真館

ゴホンダイコクコガネ

Copris (Copris) acutidens Motschulsky,1860

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左♂ 右♀ 共に宮崎県産
左♂ 右♀ 共に長野県産
左♂ 右♀ 共に奈良県産


分布:
北海道、奥尻島、本州、佐渡島、四国、九州、五島列島、熊毛諸島(黒島)

体長:9.7〜16.0mm

雌雄の区別:♂は頭部に1本の角がある。また、前胸背板には4つの突起がある。

生態:成虫は初夏から秋季まで見られ、林内の鹿の糞で見られることが多いが、放牧地の牛馬糞にも見られる。夜間活動し、灯火に飛来することもある。秋季にかけて個体数が多くなる。

 やや小型のダイコクコガネの仲間。平地から山地まで広く分布し、比較的よく見られる。
 林内の鹿糞に多く見られ、オープンスペースはあまり好まないようだ。糞の下に雌雄で穴を掘り、幼虫用の糞球を作る。成虫は幼虫が羽化するまで世話をする。
 ゴホンダイコクコガネは角が発達した個体が多く、大型のダイコクコガネに負けない迫力がある。穴を掘るには邪魔に見えるが、雄同士の喧嘩では結構役に立っているんだろう。