国産コガネムシ標本写真館

マエカドコエンマコガネ

Caccobius jessoensis Harold,1867

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左♂ 右♀ ともに長野県産


分布:
北海道、奥尻島、本州、佐渡島、四国、九州

体長:4.2.〜8.5mm

雌雄の区別:♂は前胸背板前方に4つの瘤状突起を持つ。

生態:成虫は晩春から初秋まで活動する。平地から山地に見られるが、山地で見られることが多い。各種獣糞に集まる。

 糞虫の仲間はいくつかのグループに分けられるが、この種は小型の種類が多いコエンマコガネの仲間に分けられている。
 山地の放牧地に多く、かなり標高が高い地域まで分布している。入笠山の山頂付近には牧場があるが、オオマグソコガネとマエカドコエンマコガネが優占種で、他の種はほとんど見られなかった。入笠山ではタヌキやアナグマの貯め糞にもよく見られる。