国産コガネムシ標本写真館

ミヤマダイコクコガネ

Copris (Copris) pecuarius Lewis,1884

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大型♂ 長野県産
左♂ 右♀ 共に長野県産
左中型♂ 右小型♂ 共に長野県産


分布:
本州、四国、九州

体長:17.0〜24.2mm

雌雄の区別:♂は頭部に1本の角がある。また、前胸背板には三対の突起がある。

生態:成虫は初夏から秋季まで活動し、野生獣の糞に集まる。放牧地の牛糞にも多く見られる。夜行性で灯火に飛来することもある。

 本州中部では山地の牧場などに生息する。ダイコクコガネより標高が高い地域を好む。
 ダイコクコガネより一回り小ぶりだが、大型の雄では頭の角や前胸背の角は同じように発達する。生態はダイコクコガネと同様で、牛の糞のそばに穴を掘って育児球を作り、幼虫が羽化するまで育児球を守る。
 本州中部の高原地帯にある牧場には普通に見られる場所が多い。夏に糞のそばに穴を掘った跡があれば、穴の中にダイコクコガネの仲間がいることが多い。かなり深く入っている場合もあるが、穴の中のダイコクコガネを探してみるといいだろう。