国産コガネムシ標本写真館

ムネアカセンチコガネ

Bolbocerosoma (Bolbocerodema) nigroplagiatum (Waterhouse,1875)

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左♂ 右♀ 共に青森県産


分布:
北海道、本州、粟島、佐渡島、伊豆諸島(渡島、新島、神津島)、四国、九州、壱岐、熊毛諸島(種子島、口永良部島、屋久島)

体長:9.1〜14.0mm

雌雄の区別:♂は頭楯中央に小角がある。

生態:初夏から秋季まで採集記録がある。公園の芝生や放牧地などのオープンスペースに多く、地面に穴を掘って地中に潜む。日没直後に地表付近を飛翔する。

 糞虫には珍しくオレンジ色のコガネムシだ。以前は生態が良く分からず、たまたま見つかった個体が採集されていた。成虫は夏の日没前後に活動し、獣糞にやってくる。灯火に飛来する事も多いため、思わぬ場所の採集例も多い。分布は思ったよりも広く、灯火に来ることが多いためか市街地でも採集例が結構ある。関東でも千葉や都内の住宅地に結構いるようだ。
 生息地では夏の夕刻に牧草地などを飛び回り、その後に灯火に飛来する。