国産コガネムシ標本写真館

オオシマセンチコガネ

Phelotrupes (Eogeotrupes) oshimanus (Faimaire,1895)

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左♂ 右♀ 共に奄美大島産


分布:
奄美大島、徳之島

体長:14.3〜23.1mm

雌雄の区別:♂の前脛節は下方に1歯突出する。また、頭楯が半円形。

生態:秋季から初夏まで見られ、夏季はほとんど見られなくなる。晩秋から冬季にかけて個体数が多くなる。アマミノクロウサギの糞で見られることが多く、昼間活動する。

 奄美群島の奄美大島と徳之島の山地帯だけに分布する。アマミノクロウサギの糞に依存してきた種類で、奄美大島ではアマミノクロウサギが少なくなったため、個体数がやや少なくなっている。
 センチコガネの系統のようで、過去に取り残された個体群が特化した種であろうか。オオセンチコガネより大型の種で、オオシマセンチコガネがセンチコガネの中では最も大型になる。センチコガネの仲間は金属光沢があり綺麗な種が多いが、オオシマセンチコガネは黒から黒褐色で地味な体色をしている。