国産コガネムシ標本写真館

アカマダラハナムグリ 

Anthracophora (Poecilophilides) rusticola Bumeister,1842

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山梨県産

分布:北海道、本州、佐渡島、隠岐諸島、四国、九州、屋久島

体長:15.0〜21.6mm

生態:5〜9月に出現し、樹液に来る。

 樹液に来るコガネムシだが、分布は局地的で数本の木の樹液に集中して集まる。コナラの樹液よりも、クヌギの樹液に好んで集まる。局地的で個体数も少ないため、樹液に来るコガネムシの中では最も見つけにくい。背面は蝋を塗ったような光沢がある。クヌギの樹液を吸っていると、樹皮に溶け込んで見つけにくい。

 幼虫は夏に羽化し翌年の初夏まで休眠し、休眠明けに交尾、産卵を行う。
 幼虫は猛禽類の巣材を食べて育つという話もあり、コウノトリの巣から見つかったとも聞く。古い図鑑には萱葺き屋根から発見されたという記述がある。猛禽類の巣は地上からかなり高い場所にあり見つけにくいが、成虫の♀はどのようにして猛禽類の巣を見つけるのだろうか。