国産コガネムシ標本写真館

アシナガコガネ 

Hoplia (Euchromoplia) communis Waterhouse,1875

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長野県産

分布:本州、佐渡島、伊豆大島、四国、九州、壱岐、五島列島、屋久島

生態:5〜7月に出現し、各種の花に集まる。

 初夏に各種の花に集まる。野外ではウツギなどの白い花を好むようだ。
 幼虫は芝などの根を食害する害虫とされている。低山帯に分布の中心があるようで、そのような地域の芝生の栽培地などで大発生することがある。
 成虫は白やピンク、黄色、ブルーなどの淡い色の花に誘引されるようで、発生地で白い帽子やTシャツ着ていると集団で向かってくる。栽培種の花も集団で食害される。
 白の光っている車にも誘引されるようで、日向に車を止めているとアシナガコガネで車の上がいっぱいになる。光が反射するものに対して反応するようで、日影の花にはあまり寄ってこない。
 活動期は案外短く、上記のように集団で飛来することがあるのは関東の低山帯で5月中旬の短い間だけ。
 上羽の模様や色に変化があり、活動に伴って上羽の模様が消えてしまっている個体も多い。