国産コガネムシ標本写真館

カナブン

Pseudotorynorrhina japonica (Hope,1841)

戻る

山梨県産

分布:本州(山形以南)、粟島、佐渡島、隠岐諸島、伊豆諸島(大島、利島、新島、式根島、神津島)、四国、九州、壱岐、五島列島、対馬、熊毛諸島、(黒島、種子島、屋久島)

体長:23.0〜31.5mm

生態:6〜8月に出現し、樹液や熟果に集まる。

 夏に樹液に集まるコガネムシで最も普通に見られる種だ。平地から低山地に多く、あまり標高が高くなると生息しなくなる。
 体色に変化があり、緑、紫、黒などの変化がある。多く見られるのは中央の体色の個体だが、右側の緑色が強い個体もよく見られる。左側は色変わりの個体。
 カナブンは日中しか活動しないが、夜間は林内の土中に潜っている。日中にカナブンが群れている樹液は、活気があって見ていても楽しい。
 夏に普通に見られる種だが、意外なことに幼虫の発見例はない。幼虫は腐葉土食だと思うが、結構好みが激しいのかもしれない。