国産コガネムシ標本写真館

ミヤマオオハナムグリ 

Protaetia (Liocola) lugubris insperata (Herbst、1786)

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福島県産

分布:北海道、本州、佐渡島、四国、九州

体長:23.0〜26.4mm

生態:6〜8月に出現し、花に来る。

 本州中部以北に分布する種で、西日本には分布しないと言われている。西日本の記録はムラサキツヤハナムグリを誤認した物が多いようだ。西日本産といわれていたミヤマオオハナムグリの多くは、暗銅色をした西日本型のムラサキツヤハナムグリのようで、ミヤマオオハナムグリの正確な記録はないかもしれない。
 体色は暗銅色で赤みや緑を帯びるものもある。ムラサキツヤハナムグリより標高が高い地域に分布することが多いが、中山帯でムラサキツヤハナムグリと混生する。同所に分布する個体同士では、ミヤマオオハナムグリのほうが暗い色をしている。
 ノリウツギなどの花に飛来することが多いが、ヤナギの樹液に飛来することもある。幼虫は朽ち木のフレーク状の部分から見つかる。