国産コガネムシ標本写真館

オオチャイロハナムグリ 

Osmoderma opicum Lewis,1887

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岩手県産

分布:本州、四国、九州、屋久島

体長:26.3〜36.1mm

生態:7〜8月に出現し、生息地の立ち枯れなどに現れる。

 成虫は活動期に立ち枯れ木や古木の洞の周囲に現れる。幼虫は洞にたまったフレークを食べる。洞ができて中にフレークがたまる木は古木に限られる。そのために古い森でなければオオチャイロハナムグリは分布しない。環境を見るときの指標となる種の一つに指定されている。
 本州ではブナ帯の自然林に多いが、本州西部では以外に低標高の場所から記録されている。平地から低山帯には単に分布できる環境が残っていないだけかもしれない。
 雄は独特の臭気を出す。じゃ香臭といわれることが多いが、ココナッツに近いような匂いだ。オオチャイロの成虫を探すときには、この匂いを目印に探すと探しやすい。