国産クワガタ標本写真館

ダイトウヒラタクワガタ 

Dorcus titanus daitoensis

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南大東島産


分布:大東諸島(南大東島、北大東島)

生態:あまり活発に野外で活動する種ではなく、樹液や灯火に飛来しない。

 大東諸島に分布するヒラタクワガタの亜種の一つ。特異な体型をしていて、明らかに他の島のヒラタクワガタと区別が付く。体色は赤みを帯びるが、大型の個体は赤みが弱くなる。
 成虫は春と秋に羽化する時期があり、羽化後の成虫は体が固まると朽木から脱出する。成虫は活動期にはほとんど何も食べないようで、トラップをかけても集まることはない。飛翔もほとんど行わないようで、灯火にも飛来しない。
 幼虫はモクマオウなどの朽木に生息している。大型の個体は少なく、多くは40mm以下の個体だ。飼育すると成虫はゼリーなどのエサを食べるため、野外でも後食している可能性がある。飼育は簡単で産卵数も多い。