国産クワガタ標本写真館

ヒラタクワガタ 

Dorcus titanus pilifer

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左から和歌山県産、東京都産、長崎県産、埼玉県産


分布:本州(山形県以南)、佐渡島、見島、伊豆諸島(大島、利島、新島、敷根島、神津島、三宅島)、四国、九州、甑島列島、熊毛諸島(黒島、硫黄島、竹島、馬毛島、種子島、口之永良部島、屋久島)

生態:6〜8月に樹液や熟果に集まる。灯火に飛来することもある。

 東北地方の南部まで分布するが、個体数が多いのは関西以西になる。
 関西以西では平地から低山地の山林に普通に生息しているが、都内の区部でも昔からの林が残っている場所で現在も生息している場所がいくつか残っている。郊外になると個体数は少ないものの、各所に生息している。あまり目に付かないが探すと分布している場所が意外に多い。
 東南アジアに分布しているオオヒラタと同じ種類とされていて、オオヒラタと雑種ができる。南西諸島の各亜種とも雑種ができるため、外国産や南西諸島のヒラタクワガタを飼育している場合は、逃げられないように十分注意して飼育しないと、野外で雑交してしまう。