国産クワガタ標本写真館

チチブコルリクワガタ 

Platycerus albisomni chichibuensis Y.Kubota、N.Kubota et Otobe.2008

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群馬県産


分布:本州(群馬県西部〜秩父山地北側、八ヶ岳連峰北部)

生態:成虫は5〜7月に出現する。生態は他のコルリクワガタと同じだが、積雪がない地域で、新芽に来ている個体を探すのは難しい。

 成虫は生息地の芽吹きの頃に活動を始める。標高1,000m以上に分布する。幼虫は地面に落ちた、湿度の高い材に多く見られる。

 コルリクワガタの仲間は交接器内袋の形状を比較して、細かく分けられるようになった。しかし、交接器内袋の形が違っていても妊性がある雑種が生まれ、その個体の子孫は代をつないでいくことができるようで、交接器内袋の形を種の区別に使うのはかなり無理があるようだ。DNAによる分類の方がまだ信頼性がありそうで、交接器内袋の形による分類は信憑性が非常に怪しい。動物の種とは何だろうという大前提が理解できなかっらのだろうか。

 そのよう考え方ではユキグニ、トウカイ、ニシに分けられているコルリクワガタ種郡は、すべてがコルリクワガタ1種でそれぞれが亜種で良いんだと思う。昔の分け方の方が正しそうなのは皮肉だ。