国産クワガタ標本写真館

マグソクワガタ 

Nicagus japonicus

戻る

 
新潟県産


分布:北海道、本州(近畿以北)

生態:主に上流に原生林が見られる河川の中流域の、砂が堆積して流木が埋まっている河川敷に棲息している。成虫は5月〜6月に現れ、天気の良い昼間に砂地や草地の上を低く飛び回る。また、倒木や草の上に触角を広げて止まっていることもある。


 クワガタと思えないような形をしているが、クワガタの仲間。体長は8mm前後と小型の種類になる。本州中部では5月頃、生息地で新芽が開き始める頃から活動を開始する。春季に活動する昆虫と同様で、晴天の時にしか活動しない。
 生息地は局地的だが、生息地の個体数は多い。♂は繁殖活動のため、地上付近を飛翔し♀を探す。♀は交尾後産卵活動にはいるためか、観察しにくい。幼虫は河川の砂などに埋もれた朽ち木中に見られる。