国産クワガタ標本写真館

ミクラミヤマクワガタ 

Lucanus gamunus

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御蔵島産


分布:神津島、御蔵島

生態:4〜7月に出現し地表を歩行していることが多い。

 伊豆諸島の御蔵島と神津島に分布するミヤマクワガタの仲間。変わった生態をしていて、飛翔することはなく、雌を探したり産卵場所を探すのは歩行のみで行う。後食もしないようで、樹液には来ない。
 あまり生態はわかっていないが、幼虫は林床の腐葉土を食べて成長するようで、幼虫期間は2年かかる。竹林でよく見られることから、竹の腐葉土を食べている可能性もある。
 御蔵島では多産するが、神津島では少なく島の南部と北部で得られている。御蔵島は森林が発達した島だが、神津島は砂の島で森林は発達していない。全く環境が違う島だが、なぜこの2島のみに生息するのだろうか。中間の三宅島のほうが生息に適した環境となってるように見えるが、三宅島はヒキガエルが分布している。そのため三宅島では補食により絶滅したと言われている。