国産クワガタ標本写真館

ミシマイオウノコギリクワガタ 

Prosopocoilus dissimilis mishimaiouensis

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硫黄島産


分布:
熊毛諸島(硫黄島)

生態:7〜9月に出現し樹液や熟果に集まる。灯火に飛来することもある。

 九州南部の離島、硫黄島に分布するノコギリクワガタの亜種。九州南部の離島に分布するノコギリクワガタは早くから本土亜種との違いが指摘されていたが、近年整理されて新しく亜種として記載された。
 やや赤みがかかった個体が多く、体色はクロシマノコギリクワガタとよく似ている。大歯形が出にくい亜種で、60mmを越えても中歯型になる個体がある。成虫の活動時期も本土亜種と比べるとやや遅く、9月になっても活動している個体を多く見る。九州南部離島の亜種群は、特異な環境の中で独自に進化していった個体群のようで、それぞれが割とはっきりした特徴を持っている。