国産クワガタ標本写真館

ネブトクワガタ 

Aegus laevicollis subnitidus

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左から京都府産、京都府産、愛知県産、愛知県産、京都府産






分布:本州(山形県以南)、佐渡島、隠岐諸島、伊豆諸島(八丈島除く)、四国、九州、五島列島、対馬、甑島列島、熊毛諸島(黒島、硫黄島、竹島、馬毛島、口之永良部島、種子島、屋久島)

生態:5〜9月に出現し各種の樹液や熟果に集まる。灯火に飛来することもある。

 東北地方まで分布しているが、個体数が多いのは中部地方以西となる。
 幼虫は赤枯れの朽木や朽木がフレーク状になった部分に生息し、夏までに羽化した個体は、活動開始後に交尾産卵を行う。晩夏から秋に羽化した個体は成虫で越冬し、越冬後に交尾産卵を行う。
 ある程度産卵した個体が、樹液や灯火に飛来する。そのため灯火などで採集した成虫はあまり産卵しない個体が多い。
 大型の個体は少なく、中型以下の個体が多い。多産地ではほぼ1年中成虫が見られる。新成虫が羽化するのは初夏が多いが、秋に羽化する地域もある。