国産クワガタ標本写真館

ノコギリクワガタ 

Prosopocoilus inclinathus inclinathus

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左から東京都産、山梨県産、福島県産、福島県産、和歌山県産

分布:北海道、本州、飛島、粟島、佐渡島、隠岐諸島、四国、九州、壱岐、五島列島、対馬、甑島列島、熊毛諸島(馬毛島、種子島、屋久島)

生態:6〜9月に出現し各種の樹液や熟果に集まる。灯火に飛来することもある。各地とも個体数は多い。

 夏に樹液に来るクワガタでおなじみの種。ノコギリクワガタを採集した経験がある方も多いと思う。大型の個体と小型の個体では別種のように見える。
 夏に採集されることが多いが、結構早くから野外で活動している。早い時期はあまり活動せず発生地付近の木の細い枝にいて、樹液を吸っている。梅雨明けごろから活発に飛翔し、樹液に訪れる。よく目にするようになるのもこの頃からだ。活動開始直後に生息地付近の枝にいるのは、ミヤマクワガタも一緒で、成虫越冬する種類にある程度共通する習性かもしれない。山梨辺りでは8月下旬にも個体数が多くなる時期がある。