国産クワガタ標本写真館

オキナワマルバネクワガタ 

Neolucanus okinawanus Sakaino,1984

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沖縄本島産


分布:沖縄本島

生態:9〜10月に出現する。発生初期は発生木の周辺にいるが、しばらくたつと雌や産卵場所を探して歩き回る。飛翔はできるが、あまり飛ばないようだ。

 マルバネクワガタの仲間で、沖縄本島に分布する。晩夏に活動を開始する変わったクワガタだ。夜間に活動し、日中は樹皮の隙間や朽木の下などに隠れている。
 幼虫は古木の洞や根元ににたまったフレークなどを食べているが、フレークができる木は大木でないとできない。そのため伐採されてしまうとマルバネは生息できない。
 オキナワマルバネは発生初期の発生木にいる期間が短く、すぐに木を離れてしまう。地上を歩行している個体が採集されることになるが、確率は宝くじみたいなもの。

 2016年に種の保存法に基づく希少野生動植物種に指定されており、捕獲や譲渡が原則として禁止されている。環境省第4次レッドリストでは絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)に指定されている。