国産クワガタ標本写真館

オニクワガタ 

Prismognathus angularis angularis

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福島県産


分布:北海道、利尻島、本州、佐渡島、四国、九州(中部以北)

生態:7〜9月に出現する。樹液には来ないようだが、灯火には飛来することもある。幼虫で越冬し、初夏に蛹化、晩夏に羽化脱出し活動する。

 九州南部産はキュウシュウオニクワガタとして、屋久島産はヤクシマオニクワガタとして区別されている。九州北部産をキュウシュウオニクワガタとしている書籍もあるが、九州北部産はオニクワガタになる。
 成虫は夏の終わりに羽化し活動する変わった生態をしている。本州中部では標高1,000m程度ならばほとんどの場所に分布している。成虫は羽化後ほとんど何も食べないようで、交尾、産卵後死亡する。成虫の時期に採集するのはタイミングが合わないと難しいが、幼虫採集はやわらかめで湿度が高い朽木を崩すと割と簡単に採集できる。幼虫は高温と乾燥に注意すれば羽化まで簡単に行くことが多い。