国産クワガタ標本写真館

オオクワガタ 

Dorcus hopei binodulus

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福島県産


分布:北海道、本州、佐渡島、四国、九州、対馬

生態:6〜9月に出現し樹液の出る木にある洞などをすみかとする。灯火に飛来することもある。北海道の分布は南部のみ。

 国産のクワガタでは人気のある種類だ。大型の雄は大木の洞などをすみかとし、完全な夜行性で、日中は洞から出てこない。警戒心が強く小さな物音でもすぐに洞に戻ってしまう。灯火に飛来する個体は、洞が占有できなかった個体や雌に限られる。
 国内の分布は広いが、生息地は局地的で個体数も多くない。本来の分布の中心は暖帯林上部から温帯林下部のようで、環境が残っている場所には大体生息している。
 幼虫は立ち枯れの地上部に入っていることが多く、時に地上5m以上の場所の部分枯れにもいる。飼育は盛んに行われていて、野外では見ることができないような大型の個体も羽化させることができる。地域により大顎や体型に多少の差があるようで、西日本産の方が横幅があり大顎も太くなるようだ。