国産クワガタ標本写真館

ヤエヤママルバネクワガタ 

Neolucanus insulicola insulicola 

戻る

 
石垣島産
西表島産


分布:石垣島、西表島

生態:9〜10月に出現する。発生初期は発生木の周辺にいるが、しばらくたつと雌や産卵場所を探して歩き回る。飛翔はできるが、あまり飛ばないようだ。

 マルバネクワガタの仲間で、石垣島、西表島に分布する。晩夏に活動を開始する変わったクワガタだ。夜間に活動し、日中は樹皮の隙間や朽木の下などに隠れている。
 幼虫は古木の洞や根元ににたまったフレークなどを食べているが、フレークができる木は大木でないとできない。そのため伐採されてしまうとマルバネは生息できない。
 八重山はホンハブがいないため、夜間山に入って採集する方も多い。しかし、ホンハブはいないがヒメハブはいるため噛まれたら採集はそこで終わりだ。いずれにしても気をつけて採集しよう。

 石垣市では自然環境保全条例の施行規則を改正して、2015年5月から種指定、地域指定の両面から採捕、殺傷を制限しており、本種は保全種に指定されて石垣市内での採捕、殺傷が禁止されるとともに、於茂登岳周辺は保護地区に指定されてすべての動植物の捕獲、殺傷を控えることが求められている。環境省第4次レッドリストでは準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)に指定されている。