国産蝶類標本写真館

ヒメギフチョウ 

Luehdorfia puziloi inexpecta

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山梨県産♂ 表面
山梨県産♂ 裏面
山梨県産♀ 表面
山梨県産♀ 裏面

分布:本州(東北から中部)。

生態:年1回の発生。4月から5月に発生する。発生時期はソメイヨシノの開花の時期とほぼ一致する。春に孵化した幼虫は初夏の頃に蛹化し、翌年の春に羽化する。

食草:ウスバサイシン。

 北海道の個体群と本州の個体群は違いがあり、亜種とされている。ギフチョウより北に分布圏があり、一部の地域で混生している。
 本州中部の山岳地域には広く分布している。広葉樹林帯に適応している蝶で、春先、葉がしげる前に日あたりが良い林床で活動する。
 山梨や長野にも産地が多く、良くこの蝶を探しに行った。春の日差しの中、この蝶が飛び回る姿は春の訪れと共に、長かった冬の寒さも忘れさせてくれる。