国産蝶類標本写真館
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| 北海道産 ♂表面 |
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| 北海道産 ♂裏面 |
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| 北海道産 ♀表面 |
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| 北海道産 ♀裏面 |
分布：北海道（大雪山群の標高1,800m以上の高山帯に分布する）。
生態：年1回、7月中旬から8月上旬に出現する。成虫は高山のが岩礫地帯に生息し、晴れた日中に活動する。地面に良く止まり、人の気配には敏感。卵から成虫まで足掛け３年かかる。
食草：カヤツリグサ科のダイセツイワスゲ、ミヤマクロスゲ、アシボソスゲ。
北海道の大雪山群に分布する高山蝶。近い種のタカネヒカゲより大型。1965年より、指定天然記念物。
大雪山の岩場を歩くと、結構多くの個体が足元から茶色の蝶が飛び立つ。それがダイセツタカネヒカゲ。岩場では個体数が多く、交尾している個体も多く見られる。ウスバキチョウやアサヒヒョウモンと同じような場所に見られるが、より数が多く登山道の周辺でも多くの個体が見られる。ウスバキチョウなどより発生時期はやや遅いようだ。
この標本は1960年代に採集されたもの。私が生まれた時代の採集個体だ。この時代に北海度に行くのも大変だったはずで、ましてや大雪山に登るのは情報もなかった時代なので生半可な苦労ではなかったはずだ。そんな時代に大雪山まで採集に行った先人には素直に敬意を表する。