国産蝶類標本写真館

リュウキュウウラナミジャノメ 

Ypthima riukiuana

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沖縄本島産♂ 表面
沖縄本島産♂ 裏面

分布:沖縄本島北部、渡嘉敷島、座間味島、屋嘉比島。

生態:年2回の発生で、第1化は5〜6月、第2化は9〜11月に見られる。成虫はやや山地に多く、樹林周辺の草地や路傍で見られる。緩やかに飛翔し、イネ科植物に良くとまる。

食草:オオササガヤや、コゴメスゲなどだが、イネ科、カヤツリグサ科、タケ科の各種も食草になるようだ。

 沖縄本島北部と渡嘉敷島や座間味島周辺の島のみ分布している。生息場所も限られているため準絶滅危惧に指定されている。
 薄暗い林の中に好んで生息しているため、なかなか目にする事が出来ないが、夕方や曇りの時は、開けたところにも出てきて吸蜜することも多い。
 飛翔力は弱く、地表を這う様な飛び方をするが、翅の裏の波模様がちらついて見え、フラッシュ効果により急に見失うことがある。捕食者から逃れる一つの方法と考えられている。訪花性はあまり強くなく、樹液や腐果を吸汁したり、動物の死体を吸汁することも多い。