国産蝶類標本写真館

ツマジロウラジャノメ 

Lasiommata deidamia

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長野県産♂ 表面
長野県産♂ 裏面
長野県産♀ 表面
長野県産♀ 裏面
 
分布:北海道、本州、四国。山地性で分布は局地的。

生態:年2〜3回の発生。5月から10月まで見られる。成虫は渓流沿いの崖や岩場に好んで生息し、緩やかに岩場を飛翔する。ウツギなどの花で吸蜜し、崖の湧き水で吸水する。

食草:イネ科のヒメノガリヤスタカネノガリヤス、ヌカボ、ヤマカモジグサなど。

 水の滴る苔生した崖の上から、滑空するように舞い降りてくる。北アルプスの崖地などではよく見るが、その他の地方では少ない。分布はきわめて局地的。
 近年見られる個体数が少なくなっているが、数が減った原因は道路の整備工事、安全のため林道脇のガレ場にコンクリートを吹き付けしたことなどで棲息環境を破壊してしまったことなど。それでも人が入れる崖などは知れたもので、ほとんどの産地でしぶとく生き残っている。