国産蝶類標本写真館

ヤエヤマウラナミジャノメ 

Ypthima yayeyamana

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石垣島産♀ 表面
石垣島産♀ 裏面

分布:石垣島、西表島

生態:3月下旬から11月中旬まで見られる。年3回程度の発生で、山地性の傾向があり、海岸付近には少ない。成虫は薄暗い樹林内の空隙や路傍に現れ、草の間を縫うように飛翔する。人の気配には敏感。

食草:イネ科のササクサ、チガヤ、エダウチチヂミザサなど。

 マサキウラナミジャノメとよく似ているが、やや山地よりに分布している。マサキウラナミジャノメより発生時期が短い。
 第一化の個体は幼虫期間が長いためだろうか、二化以降の個体と比べると大型。ヤエヤマウラナミジャノメの1令幼虫は緑色だが、2令になると頭部が黒くなり角ができる。また、体色も少し淡褐色になる。3令以降は頭部は黒く角があり体色は淡褐色。近縁のウラナミジャノメは緑一色のため幼虫だけでも区別は容易。