国産蝶類標本写真館

ギンイチモンジセセリ 

Leptalina unicolor

戻る

千葉県産♂ 表面
千葉県産♂ 裏面
 
長野県産♀ 表面 
 
 長野県産♀ 裏面

分布:北海道、本州、四国、九州。分布は局地的。

生態:通常年2回、寒冷地では年1回、暖地では第3化が見られることもある。成虫は日当たりが良い草原、堤防、丘陵地などに棲息し、緩やかに飛翔する。ヒメジョオン、シロツメクサ、ウツギなど、白い花に好んで吸蜜する。

食草:イネ科のススキ、カリヤス、アブラススキ、オオアブラススキ、ヨシ、エノコログサなど。

 本州中部では平地の堤防や、低山地の畑や水田周辺、山地の山道脇の草地や乾性草原などにいるが、生息地は局地的でいずれの地域でも減少傾向にあるようだ。同じような風景が続いているなかのほんの一角のみで姿を見ることが多いので、棲息には何かの条件が必要なのだろう。
 第1化は後翅裏面の中央を走る銀色の帯が目立つが、第2化以降の個体はこの帯が地色と似た色になるので目立たなくなる。画像は雌雄ともに第1化の個体。