国産蝶類標本写真館

イチモンジセセリ 

Parnara guttata

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千葉県産 表面
千葉県産 裏面

分布:北海道、本州、四国、九州、南西諸島。周辺の島嶼にも広く分布する。北海道や本州北部では土着種ではなく、夏から秋にかけて土着地より北上したもの。

生態:多化性で年4〜5回の発生。4月から10月頃まで見られる。南西諸島ではほぼ通年姿が見られる。成虫は田畑の周辺、人家の庭、山間地など色々な環境で見ることができる。各種の花で吸蜜し、湿地で吸水することもある。また、汚物にも集まる。

食草:イネ科のイネ、ススキ、チガヤ、オヒシバ、ヨシ、カヤツリグサ科のシラスゲ、タケ科のハチク、ネザサなど、多くのイネ科、カヤツリグサ科、タケ科の植物。

 土着地でも春から夏にはあまり個体数は多くない。夏から秋に急激に個体数が多くなり、大群で一定方向に移動することもある。秋には平地から山地まで、日当たりが良い草地に多くの個体を見ることができる。幼虫はイネの害虫として有名。雌雄の判別は斑紋からでは難しい。
 セセリチョウの斑紋は白と思っていたが、白く見えるのは翅が透き通っているためで、白紋ではない。青バックで写真を撮って、初めて気がついた。