国産蝶類標本写真館

クロボシセセリ 

Suastus gremius

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石垣島産♀ 表面
石垣島産♀ 裏面

分布:奄美群島以南の南西諸島

生態:多化性で、春から秋まで連続して発生する。成虫はヤシ類が生える公園、人家の庭などに棲息し、敏速に飛翔し各種の花に集まる。

食草:ヤシ科のクジャクヤシ、シンノウヤシ、シュロチク、カンオンチクなど。

 もともと日本国内には棲息していなかった種で、1973年に石垣島で採集されたのが最初。いつのまにか奄美以南の南西諸島で広く見られるようになった。後翅裏面の斑紋が黒なので区別は割と簡単。
 幼虫はヤシ類の葉を食べるが、孵化直後の初令幼虫でも他の種の幼虫では歯が立たないようなかなり硬い葉を食べる。