国産蝶類標本写真館

クロセセリ 

Notocrypta curvifascia

戻る

石垣島産♂ 表面
石垣島産♂ 裏面

分布:九州、南西諸島(喜界島・宮古島を除く)。

生態:多化性で、九州では年3〜5回の発生、八重山諸島では周年発生している。成虫は樹林内やその周辺、渓流沿いの薄暗い環境に多く、活発に飛翔しスイカズラ、ハナミョウガ、クサギなどの花で吸蜜する。

食草:ショウガ科のハナミョウガ、ミョウガ、ゲットウ、ジンジャーなど。

 1960年代までは九州が北限だった。温暖化の影響か、近年では愛媛県や中国地方では広島県あたりまで分布が拡大している。京都から大津あたりまでかなりの個体が見られるようだが、こちらは人為的な分布拡大のようだ。
 ミョウガは簡単に栽培できる植物で、好きな方も多い。幼虫の食草はミョウガの葉なので、飼育は簡単にできる。しかし幼虫はいかにも嫌われそうな幼虫なので、こんなのが栽培しているミョウガから出てきたら嫌いな方なら悲鳴を上げてしまいそうだ。