国産蝶類標本写真館

ミヤマセセリ 

Erynnis montanus

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東京都産♂ 表面
東京都産♂ 裏面
山梨県産♀ 表面
山梨県産♀ 裏面

分布:北海道、本州、四国、九州、対馬

生態:年1回の発生、通常は3月下旬から4月上旬に現れる。寒冷地では4月下旬から6月上旬に現れる。成虫はクヌギやコナラなどの落葉広葉樹林に棲息し、早春に現れ、林床を活発に飛翔する。

食草:ブナ科のクヌギ、アベマキ、コナラ、ミズナラ、カシワ、ナラガシワなど

 年1回、早春のみに見られる。まだ木々の若芽が出だしたころに発生し、食樹のある林床や林縁の路上などを飛翔し、その時期に開花する春の花に吸蜜に訪れる。早春気温が低いため、日光浴する姿が良く見られる。早春に現れる蝶に共通するが、晴天時にしか活動しない。
 ミヤマセセリは路上や落ち葉の上、小枝などに止まるが、落ち葉の上に好んで止まる。落ち葉の上に止まると周囲の色に溶け込んでどこにいるか分からなくなる。地味な種類だが、セセリチョウでは最も早く現れる種だ。