国産蝶類標本写真館

キタキチョウ 

Eurema mandarina

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千葉県産 夏型♂ 表面
千葉県産 夏型♂ 裏面
千葉県産 夏型♀ 表面
千葉県産 夏型♀ 裏面
千葉県産 秋型♂ 表面
千葉県産 秋型♂ 裏面
千葉県産 秋型♀ 表面
千葉県産 秋型♀ 裏面

分布:本州、四国、九州、南西諸島。

生態:多化性で、年5〜6回の発生。成虫で越冬し、第1化は暖地では5月中旬から、寒冷地では6月に見られる。南西諸島ではほぼ通年成虫が見られる。成虫は低山地の草原、渓流沿いの草地、道端の草地に多く、各種の花で吸蜜する。また、湿地や汚物にも集まり、集団で吸水することもある。

食草:マメ科のネムノキ、ハギ類、ハリエンジュ、ナンバンサイカチ、ハマセンナなど。

 モンシロチョウやモンキチョウよりは一回り小さく、せわしなく飛び回る。色々な花で吸蜜し、湿地で吸水する。成虫で越冬し早春から飛びはじめるので、3月頃に見かける黄色いチョウはほとんどがキチョウ。
 林縁や草原で普通に見られる黄色いチョウ。夏型の翅の縁には黒色帯がある。秋型の翅の縁の黒色帯は消失する。

 2005年にこれまで1種とされたキチョウをキタキチョウとミナミキチョウの2種に分ける研究、発表がされている。南西諸島の奄美大島以南に分布するキチョウをミナミキチョウとして区別しているが、同じ地域にキタキチョウも分布しているため、同定には注意が必要。