国産蝶類標本写真館

ウラナミシロチョウ 

Catopsilia pyranthe LINNAEUS

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石垣島産 ♂表面
石垣島産 ♂裏面

分布:八重山諸島では土着、沖縄諸島、奄美諸島では夏から秋に見られるが、冬季から春は見られない年が多いため、迷蝶と考えられている。

生態:多化性で、八重山諸島ではほぼ通年成虫が見られる。人家周辺の日当たりが良い場所に多く、飛び方は敏速、ブッソウゲ、トウワタなどの花で吸蜜する。

食草:マメ科のナンバンサイカチ、コチョウセンナ、ハブソウ、ハマセンナ、シロゴチョウなど。

 南方系の大型のシロチョウ。
淡い黄色にさざ波状の斑紋があり、夏型と秋型がある。画像は夏型、秋型は前後翅にピンク色に縁取られた白い紋がある。
秋型はウスキシロチョウの銀紋型とよく似るが、さざ波状の斑紋がないことで区別できる。
 八重山諸島には大型のシロチョウが数種分布しているが、そのなかでは一番個体数が少ない。