国産蝶類標本写真館

アイノミドリシジミ 

Chrysozephyrus aurorinus

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♂ 山梨県産
♂ 山梨県産
♀ 山梨県産
♀ 山梨県産
 
分布:北海道、本州、四国、九州。西日本では山地性で個体数は少なくなる。

生態:6〜8月に出現し、早朝の夜明け前から10時頃まで活動する。飛び方は敏速で、♂は占有領域に入った個体を激しく追尾する。

食草:ミズナラ、コナラ、クヌギ、カシワ、ナラガシワ、アカガシ、ウラジロガシなど。

 日本のゼフィルスの中では♂の緑色の輝きは強い。中部以北ではそれほど珍しい種類ではないが、西日本では個体数は少なくなり、♀はB型が多く現れるようになる。西日本ではアカガシなどの常緑樹に良く産卵しているようだ。
 数年前の早朝、岐阜県から長野県に抜ける林道を走っていた。左側は伐採されていたが、沢沿いにミズナラの林が残っていた。沢沿いのミズナラの樹上を多数のゼフィルスが飛び交っていたが、数頭採集して確認して見るとアイノミドリシジミだった。沢沿いの小さな林だったが、あれだけ多数の個体を見たのは初めてだった。今でもあの林は残っているんだろうか。