国産蝶類標本写真館

ヒメシルビアシジミ 

Zizina otis

戻る

与那国島産♂ 表面
与那国島産♂ 裏面
与那国島産♀ 表面
与那国島産♀ 裏面

分布:トカラ列島以南の南西諸島。

生態:多化性で奄美諸島では3月から、沖縄諸島や八重山諸島ではほぼ通年現れる。成虫は海岸付近や公園などの食草の繁茂する荒地や草地に見られ、地上低く飛び、背丈の低い花に良く訪れる。

食草:マメ科のヤハズソウ、コメツブウマゴヤシ、タチシバハギ、マルバダケハギ、ハイマキエハギ、メドハギなど。

 従来は本土産に比べて小型で裏面の色が暗いことなど、シルビアシジミの別亜種とされていた。近年、遺伝子の分析を基に形態の違いを再検討した結果、シルビアシジミから分離され別種とされた。
 小型のシジミチョウで、ヤマトシジミ、ハマヤマトシジミとよく似ている。背丈が低い草地を好むようで、足下近くをちらちら飛んでいることが多い。海岸近くの草地に見られ、個体数も多い。