国産蝶類標本写真館

メスアカミドリシジミ 

Chrysozephyrus smaragdinus

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長野県産♂ 上面
長野県産♂ 裏面
 
 群馬県産♀ 表面
 
 群馬県産♀ 裏面
 
分布:北海道、本州、四国、九州。西日本では山地性で個体数は少なくなる。

生態:6〜7月に出現し、日中の10時頃から12頃に活動する。飛び方は敏速で、♂は占有領域に入った個体を激しく追尾する。

食草:ヤマザクラ、オオヤマザクラ、マメザクラ、イヌザクラなどのバラ科サクラ属。

 日本のゼフィルスの中ではアイノミドリシジミと共に♂の緑色の輝きは強い。分布はアイノミドリシジミと同様に中部以北ではそれほど珍しい種類ではないが、西日本では個体数は少なくなる。♀はA型しか見られないが、西日本の個体は紋が大きくなる。
 幼虫は各種のサクラを食べるが、黄色い色の幼虫で低い部分に多く見つけやすい。メスアカミドリシジミ♂同士の追飛は長く、時には数分に及ぶことがある。奥只見湖周辺は本種が多いが、午前中にはあちこちで本種の追飛が見られる。どの位の時間追飛が続くのかと思ってみていたが、数分経っても続いている。そのうち木の上で見えなくなってしまった。