国産蝶類標本写真館

ミヤマシジミ 

Lycaeides argyrognomon

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山梨県産 ♂表面
山梨県産 ♂裏面
山梨県産 ♀表面
山梨県産 ♀裏面
 
分布:本州。東北地方南部から中部地方には産地が多い。中国地方では大山山麓で記録がある。

生態:多化性で、年4〜5回発生する。通常の出現季は5月から10月。成虫は日当たりの良い田畑の周辺、堰堤などに多く生息し、食草周辺をやや活発に飛翔する。

食草:コマツナギ。

 ヒメシジミと良く似た蝶だが、♂の青紫色は色が濃い。同じ様な環境に生息していることもあるが、ヒメシジミの方がより高標高の地域まで分布している。平地はあまり好まないようだが、低地から低山地に分布の中心がある。
 ミヤマ(深山)の名前が付いているが、本州中部では低山帯に比較的多い蝶だ。日当たりが良い草地を好むが、大きな草原はあまり好まないようで、樹林周辺の草地や線路脇のような小さな草地に多い。♂の翅表の輝きは強く、慣れれば飛んでいるときにも区別が付く。