国産蝶類標本写真館

ムラサキツバメ 

Narathura bazalus

戻る

屋久島産 ♂表面
屋久島産 ♂裏面
屋久島産 ♀表面
 
分布:本州(近畿以西)、四国、九州、対馬、南西諸島。

生態:多化性で近畿地方では年3回程度、九州では4〜5回程度発生する。常緑樹林帯に多く、成虫で越冬する。近年では関東地方でも発生しているようだ。

食草:マテバシイ、シリブカガシ。

 温暖化の影響か、近年では関東地方でも見られるようになった。食樹のマテバシイは街路樹として植えられていることが多く、そのために分布も拡大しやすいようだ。千葉の平野部でも秋になるとよく見られるようになった。
 分布は北上しているが、元々は暖地性の蝶だ。関東ではなじみがなかった蝶で、九州などの暖地では普通に見られる蝶になる。この蝶も高校生の頃に行った九州で初めてみることができた。北九州の普通の山だったが、次々と飛来するムラサキツバメはイシガケチョウなどとともに南国の雰囲気を感じさせてくれた。