国産蝶類標本写真館

ルリシジミ 

Celastrina argiolus

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山梨県産 ♂表面
山梨県産 ♂裏面
山梨県産 ♀表面
山梨県産 ♀裏面
 
分布:北海道、本州、四国、九州、南西諸島(奄美大島以北)。

生態:多化性で、年4〜6回発生する。暖地では3月から、寒冷地では4月から発生する。成虫は樹林周辺、田畑の周囲、人家周辺などに生息し、やや活発に飛翔して各種の花で吸蜜する。

食草:フジ、クズ、クララ、ムズキ、ノイバラ、イタジイ、キハダなど、各種の植物が記録されている。いずれの場合にも花、蕾、実を食べる。

 ♂の翅表は明るい青紫色。ヤマトシジミと同様に都市部でもよく見られるが、ルリシジミの方が飛び方は早く、より高い場所を飛翔する。産卵する植物は非常に多く、時期によって花や実が付いている植物を使い分けているようだ。東京あたりでも真夏に個体数が減るが、食草が少なくなるためだろうか。
 普通に見られる蝶だが、明るい青紫の翅表が綺麗な蝶だ。都会でも公園の植え込みなどには季節によっては普通に見られる蝶なので、散歩がてら探してみると良い。この蝶の美しさが良くわかるはずだ。