国産蝶類標本写真館

ルリウラナミシジミ 

Jamides bochus

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西表島産♂ 表面
西表島産♂ 裏面
西表島産♀ 表面
西表島産♀ 裏面
 
分布:八重山諸島(与那国島、波照間島、西表島、石垣島、竹富島)。

生態:多化性で、2月から11月まで見られる。成虫は樹林周辺に生息し、各種の花で吸蜜する。飛翔は敏速で、♂は夕方樹上で占有行動をとる。

食草:クロヨナ、シイノキカズラ、タイワンクズ、タカナタマメなど。

 国内では八重山諸島のみに分布する。♂の翅表は強く輝く紫藍色。飛翔時でも太陽光を反射するため区別は容易。
 ♂の翅表の輝くが強く、なかなか綺麗な種類だ。あまり多い蝶ではないようだが、海岸付近から山地帯まで広く分布しているようだ。
 この蝶の産卵習性は特異で、♀は産卵時に泡のようなものと一緒に産卵する。泡は乾くと硬くなり、卵を保護する。幼虫は孵化すると泡を食い破って脱出するが、このような産卵習性は国内の種では見ることができない。外敵からの保護なんだろうが、面白い習性だ。