国産蝶類標本写真館

ルーミスシジミ 

Panchala ganesa

戻る

和歌山県産 ♂表面
和歌山県産 ♂裏面
千葉県産 ♀表面
千葉県産 ♀裏面
 
分布:本州(千葉、三重、奈良、和歌山、島根、山口)、四国(愛媛、徳島、高知)、九州(福岡、大分、宮崎、鹿児島)、壱岐、屋久島。分布は局地的。

生態:通常は年3回。第1化は6月頃から現れ、9月頃に3化目が現れる。常緑樹林帯に多く生息し、開けた河原や林縁などに多く見られる。夕方活発に活動し、成虫で越冬する。

食草:イチイガシ。

 昔は奈良の春日山が多産地として知られていたが、近年はほとんど見られないようだ。分布は局地的であまり個体数が多い種ではない。
 千葉の南部、清澄山周辺はこの種の産地として知られている。個体数が多い地域もあり、採集に訪れる方も多い。千葉の南部は暖地性の蝶も多く、ジャコウアゲハ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミなどの暖地性の蝶も迎えてくれる。
 この蝶を採集するには渓流をさかのぼっていく必要があるが、危ない場所も多く注意が必要だ。千葉には高い山はないが、数年に一度遭難する人がいる。案外山が深く、道に迷うとどこにいるかわからなくなってしまう事がある。