国産蝶類標本写真館

ヤマトシジミ 

Pseudozizeeria maha

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東京都産 ♂表面
東京都産 ♂裏面
神奈川県産 ♀表面
神奈川県産 ♀裏面
 
分布:本州、四国、九州、南西諸島。寒冷地や山地には少ない。

生態:多化性で、年5〜6回発生する。暖地では4月から、南西諸島では通年発生している。成虫は田畑の周辺、路傍などの食草が多い地域を好んで生息し、草本の花で吸蜜する。

食草:カタバミ。

 東京などに市街地でも、ごく普通に見られる蝶だ。小さなシジミチョウで、道路脇の小さな地面に生えたカタバミでも成長できるようだ。東京の地面近くをチラチラ飛んでいるシジミチョウは、ヤマトシジミがほとんどだ。
 食草のカタバミはクローバーに似た葉っぱの形で、黄色い花が咲く。ヤマトシジミの幼虫はカタバミを食草としているが、カタバミは繁殖力が強い植物で、裸地に真っ先に生えてくる。食草が多いためか、東京でも個体数が多い蝶だ。幼虫はなかなか見つからないが、食痕があったら良く探してみると良い。緑色の幼虫が見つかる。