国産蝶類標本写真館

アカボシゴマダラ 

Hestina assimilis

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 奄美大島産♂ 表面
 
奄美大島産♂ 裏面

分布:奄美大島、加計呂麻島。

生態:多化性で年5〜6回の発生。3月下旬から11月まで姿が見られる。成虫は海岸近くの人家周辺の食草が多い地域に多く、樹上高くを飛び、♂は朝夕占有性を示す。

食草:クワノハエノキ。

 国内では奄美諸島のみ分布している。分布地では稀な種ではないが、奄美にしかいない種なので、ある種の憧れがある。
 学生のころ休みを利用して何度か南西諸島に出かけた。夏休みには中部山岳か北海道に行くことが多かったため、南西諸島は春休みの恒例行事になっていた。学生時代に奄美大島は2回行くことができたが、アカボシゴマダラは最初の発生の時期になることが多く、個体数は一番少ない時期だった。それでもクワノハエノキの樹上を悠々と飛び回るアカボシゴマダラを見ることができ、何頭か採集することもできた。青い空に浮かぶ白い雲、青空を映し水平線と同化したような透き通るような海、南西諸島は何度も行く方が多いが、それだけの魅力は十分にある。